14年前、年功序列で労組の強い安定した上場企業を「脱藩」し、浪人となった。
年間売上は億単位、1台1,000万円のオフコンの営業サラリーマンを辞め、インターネットの講習会講師やホームページ制作の仕事を始めた。
パソコン教室の講師や家庭教師は、その操作が難しいから存在意義がある。コマンド入力はなくなっても、Windows 、Appleの操作がアイコンで操作できても、マウスで指示してポインタを動かし、決定をクリックするという操作は、PCを始めて見て触る人間にとってはかなりのトレーニング時間と我慢が必要だ。だから、講習会が存在し、成り立っていた。
しかし、14年後の2010年。iPadやスマートフォンが、正に爆発的に広がり始めている。コンピュータ業界から見ると、20年前のスパコンよりも高性能な数百グラムのネットワーク端末が数万円で買えることは、連綿と続いた技術イノベーションの結果である。一方でユーザーから見ればこれまでは講習会や傍らでサポートする支援者がいなければ決して触ることができなかったものが、マニュアルなし、説明なし、勉強なしで直感的に触ることができるモノが現れたということだ。iPadにはいわゆる「トリセツ」(取扱説明書)というものが無い。ハガキの大きさの数行のものがあるだけだ。DVDレコーダーでさえも100ページを超えるトリセツと機器の専用電話サポートなどもあるのにも関わらず。iPadは、日本のガラパゴス家電と比べても格段に簡素化されている。
ユーザーインターフェイスの観点で見ればこれは革命ではないか。誰でも触れるインターネット端末が誕生したのだ。
2歳から、99歳まで。
インターネットの仕事をして14年、家族、特に実父(77)にはパソコンを使うことを強いてきた。(楽しいから触ってみて!と)もともと、ワープロ専用機オアシスを使いはじめて20年以上経つので、文章表現するのが嫌いな方ではない。しかし、叱られ続けてやる気が失せてしまったようだ。朝、電源を入れるが、月に1回ほどのメッセンジャーで孫とのテレビ電話するくらいで、あまり検索しているようでも無い。実母(75)は、父の苦悶している様子を傍らでみて、さらに電話でしかられている様子を聞き、自分には無理なものと決めつけているようだ。数年前に友人とメールしたのを最後に全く触っている様子もない。
父、いやその前に母にiPadを触らせてみたい。
家族ブログには100本以上の投稿と100本以上のビデオ、数百枚の写真を載せているので、直感的にすぐに見れるようなメニューを作っておこう。書籍や新聞、雑誌も見せてやりたい。海外の美術館の絵やGoogleEarth、映画や見逃したテレビ番組。
どんな反応をしてくれるだろうか。
ただ、iPadにはカメラが付いていないので、テレビ電話をするのは、Androidのタブレット端末だろうか。実家のADSLはwifi化していないので、WiMAX対応の10インチサイズタッチディスプレイ、WebCam付きAndroidのタブレット端末ができたら、即買います。これなら、離れて暮らす叔母や特養にいる叔母にも見せびらかすこともできる。
※6月時点で実家付近にUQ WiMAXが開通予定が無いのが寂しすぎる。芦ノ湖で使えて、なんで未だなのか?
※ その後開通予定が更新され、9月末に開通することになった。(6月17日追記)
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